PAST [Selected Solo vol.2]
Japsel グループ展[Selected Colors]の中から、選出し、個展を行う企画です。
[Selected Solo vol.2]では、[Selected Colors vol.1 Colorful]で、
唯一の立体作品を出展していた彫刻家真海宏之の個展を行います。
真海宏之は「現代の日常空間に置ける彫刻」をテーマに、主に顔をモチーフにした塑造で、「感情」という誰しも入りやすいコンセプトで自身の表現の追及を行っています。
近年は塑造をベースにしながらも、和紙による張り子という日本の伝統的技法を用い、さらに明快なカラーで着色を施すことで、従来の塑造にありがちな重たさを回避しつつ、アクリル板などの現代的な素材を併用することで、伝統技法に新たな息吹を吹き込んだ新作を次々に発表しています。
また、発表は都内に限定せず、地方や海外での発表にもそれぞれに意義を見出し、国内外のギャラリーやアートフェアで精力的に展示発表を行っています。
今回も新作を用意いたします。ぜひお越しください。
真海 宏之 Hiroyuki Shinkai
【略歴】
1983年東京生まれ。
東京造形大学にて彫刻を専攻。主に人体をモチーフとした具象・彫塑表現を基礎に学び2008年に同大学院を修了する。
発表活動は2009年にソウルの在韓日本大使館公報文化院 にて開催された『韓国・日本彫刻交流展』に参加。同年に東京・銀座にて初個展『真海宏之 展』を開催した。
その後、国内のクループ展と並行して2011 年、アメリカ(ニューヨーク)のアートフェアを皮切りに韓国、中国などのアジア圏でのグループ展などに参加。 2012年にはアメリカ(ニューヨーク)、スペイン(バルセロナ)、スイス(バーゼル)、イタリア(ローマ)、韓国(ソウル)などのアートフェアに参加し国内外での発表活動を行なっている。
【出展作品や制作のコンセプト】
現代は多様化する社会と同様に、彫刻という言葉で括ることさえ困難な表現形式の解釈がなされています。その中にあって今なお具象人体彫刻が多数あるとはいえ、その手法と表現は主に外形描写的なものであると感じていました。では外形描写だけでない、新たな具象人体彫刻表現の追究として私は彫刻における色と形、この観点から『~あなたの『感情』は今、何色ですか? ~」この言葉をコンセプトに『感情』をテーマとした作品づくりを行なっています。
まず『かたち』は人のパーツの中で感情が1番表れるのが顔と考え、モチーフの作者自身を表す肖像としました。そして人の感情は常に変化しています。その変化を『色』で表しました。古来より色は様々な感情を表す言葉として使われ、そして意味を持っていました。それらを『かたち』と共に視覚的に作品として表現することで、鑑賞者が『かたち』を自分自身と置き換え、イメージしてもらうようにしました。
■ URL : http://shinkaihiroyuki.jimdo.com